【雑学】
流通禁止の書籍一覧をまとめた禁書リスト自体が、禁書に指定されたことがある。
【解説】
熱心なカトリックの擁護者であり、ウイーンの風紀の乱れを危惧した女帝マリア・テレジアは、有害図書を検閲し、焼却処分にするための委員会を設立した。
委員会の長には、マリア・テレジアの侍医であり、帝国図書館司書でもあったゲラルド・ファン・スウィーテン(Gerard van Swieten)が任命された。
スウィーテンはテレジアの意志にしたがって、検閲に引っかかった啓蒙的書籍・有害図書を禁書目録へと登録した。
しかし、スウィーテン自身は啓蒙主義にも理解がある開明的な医師であったため、禁書を焼却することはなく、価値のある書籍はこっそり市場へと流した。
こうして市場に流れた本は「禁書目録に載った」という事実によって箔付けされ、莫大な人気を博した。
そのうち、レア本一覧表である禁書目録自体も高値で取引されるようになった。
その結果、禁書目録自体が禁書に指定されるという珍事が発生した。
【ちなみに】
スウィーテンはマリア・テレジアからの命令で、吸血鬼伝説の調査を実施したことがある。
【参考文献】
「ゲラルド・ファン・スウィーテン」(2024年1月1日 (月) 12:55 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
コメント